陶芸、なかんずくお茶碗、茶道、茶の湯が
ヌーソロジーと関係があるのだろうと考えている。
お茶碗の名品は、大きくシンメトリーを崩され、歪形であり、
よくよく調べると、その中に、複雑な“三角形”の構成があるという。
ロクロで回し、回転~円の中に、三角形を見出す。
すると、その観察の運動から逃げるようにして現れる
逆向きの三角形が現れる。
そしてそれを追いかけていくと、また…
おそらくそのような創作のプロセスがあるのだろう。
この、等化=三角形と、その反映としての逆向きの三角形の交差、
これらの対化をめぐる観察の連続性が、
茶の湯~茶室の狭い空間の中で、お互いの意識として、
がっちりと組み合う。
その媒体としてのお茶碗なのではないか。
※身体空間的な交差の前提:
武士のやる柔術レスリングや、禅者の経絡感覚・・・
画像:国宝、峯紅葉(みねのもみじ)
三角形による構成があると説明されておりました。